地球温暖化対策の切り札として注目される再生可能エネルギー

地球温暖化の大きな原因となっている二酸化炭素の主な排出源は、化石燃料(石炭や石油、天然ガスなど)を使用する発電所です。科学技術の発展とともに私たちの生活は便利となりましたが、増え続ける電力需要を抑制しながら、地球温暖化を防止するためには化石燃料に頼らない発電が有効となります。

天候による影響を如何に抑えるかが課題

二酸化炭素を排出しない再生可能エネルギーにはさまざまな種類がありますが、最も注目されているのは風力、水力、太陽光といった自然エネルギーによる発電です。

しかし社会インフラを安定的に支える程の大量の電力を自然エネルギーで担うためには大きな課題があります。それは風力や水力、太陽光は季節や天候、場所で大きく左右されるため、出力が常に変動してしまうということです。

従来の送配電系統を構築する際には、これらによって変動する電源の存在はそもそも想定になかったため、自然エネルギーが有効とわかっても即導入というわけにはいかないのです。

そこでグリッド(網)と呼ばれる送配電系統の強化して不安定な自然エネルギーを大量に取り込みながら、柔軟な制御方法を導入してエネルギーの効率を上げ、さらに電力需要の制御も行おうと注目されているのがスマートグリッドです。

スマートグリッドが導入できれば、化石燃料の消費を極力抑えて、二酸化炭素の排出を抑制できます。また現在の消費ペースで計算すると約40年で枯渇するとされている石油資源の延命にも繋がります。

ただしスマートグリッドを実現するためには10~20年の歳月と大きな予算が必要とされることから、一電力会社の問題ではなく国家的な議論と長期ビジョンが必須となります。